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フットケアで元気を届けたい！【足爪のトラブル専門サロンhamitill】
今年３月、中心市街地エリアの空き店舗を活用しオープンした「足爪のトラブル専門サロンhamitill（ハミチル）」。
足爪と言えば、スポーツや生活習慣などの影響から痛みや不調を抱えてしまいがちなパーツだが、ここ「hamitill（ハミチル）」では、巻き爪や変形爪、足裏のタコ、魚の目などの足や爪のトラブルに対して適切なケアを施し、健康な状態へと導く。器具を使わず、痛みを伴わない施術が特長だ。
完全個室の店内は、コンパクトながらもすっきりと落ち着いた空間。市内では珍しい足爪に特化したサロンを開業した、オーナーの中村咲季（なかむら さき）さんに話を伺った。
「元々ネイルが好きで、スクールに通って資格も取得していました。そんな中、福祉施設に入所していた祖母を通じ、足爪のトラブルから歩くことが困難になるなど、日常生活に支障をきたしている入所者が少なくないことを知ったのです。そんな状態の人たちに自分で歩ける喜びを感じてほしいと思うようになって」。足爪の施術に関わりたいと一念発起し、昨年３月に１６年間勤めた職場を退職。ほどなく出張サロンを開業した。
「痛みで辛い状態の人が痛みのない喜びに至る、その伸びしろの大きさに携われることが本当に幸せなんです」と目を輝かせる中村さん。そして、開業して１年を迎えた今、まちなかに店舗を構える運びに。
「ベストな施術を提供できる場が欲しいと思い、店を持つことに決めました。物件を探していたところ、ご縁があって紹介していただいたこの場所を気に入って」。そこからトントン拍子で話が進んだ。新規出店が相次ぐまちなかで開業することについて、「マルシェが開催されたり、魅力的な店舗ができ始めたり、まちの人がこの場を盛り上げたいという熱意を感じられる場所。ここの一員になる、ここに来たら楽しいって、ワクワクするんです」と声を弾ませる。
７歳の長男、４歳の次男、１０か月の三男と３人の男の子を持つママでもある中村さん。聞けば、愛らしい店名のネーミングには息子さんが関わっているとのこと。「サロンを開くと息子たちに伝えたところ、次男がお店の名前として挙げてくれたのが『ハミチル』なんです。響きがかわいいし、人で『満ちる』という言葉も含まれていると思って」。親子のやりとりが目に浮かぶ、微笑ましいエピソードだ。「挑戦するお母さんでありたい。フットケアで元気を届けたいという私を見て、何かを感じてもらえれば」とお子さんたちに想いを寄せる。
インタビュー後、フットケアをお願いした。丁寧で細やかなケアを施され、みるみるうちに爪がなめらかに、指が柔らかに整っていく。施術を受けながら足爪の状態やセルフケアの方法など親身なアドバイスをいただき、心地よさと安心感に満ちたひとときとなった。
今後は、サロンでの施術を主軸にしながら、高齢者や病気・障がいを抱える人を訪問する福祉ネイルや赤ちゃんや子どもの爪のお手入れ講座の実施も予定しているとのこと。「西尾市内で足爪のトラブルに悩んでいる人がいなくなることが夢」とにこやかに語る中村さんのこれからの活躍に期待がふくらむ。