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”晴れの日”を彩るドレス作り【Rosey Aphrodina】
2020年より西尾市内にアトリエを構え活動しているRosey Aphrodina(ロジィアプロディーナ)代表の久保田千絵さん。現在ウエディングドレスやお子さんの誕生日、七五三といった“晴れの日”を彩る衣装作りをおこなっている久保田さんにデザイナーとしての想いを伺った。
「母親の影響で小さい頃から洋服は大好きでした。親子3代でデパートに行くことが多かったのですが、とにかく色々な物を見ることが楽しくて飽きもせず店内を見て回るような少し変わった子供でした(笑)」。幼い頃から洋服に興味があった久保田さんだが、もともとはデザイナー志望ではなかったという。「最初はスタイリストを目指していました。洋服好きなこともあり、家族や友達と買い物に行くと洋服を選んでほしいとお願いされることが多くて。私が選ぶことで喜んでくれる人達がいるということが、自分に自信がなかった私にはコンプレックスの克服にも繋がりました」。
スタイリストになるべく進学した先で洋服づくりを学ぶこととなる久保田さん。1から作り上げる楽しさを知り、選ぶだけではなく作ったものを身につけてほしいという考えから、スタイリストからデザイナーへとシフトチェンジを果たす。「あの頃はアルバイトをしながらでも自分のブランドを立ち上げよう!と懸命に動いていました。勢いで始めたブランドが今年で20年目となり、パリで発表させていただけるチャンスも掴んで、ここまで続けてこれたんだなぁ、、、と日々実感してます」。
“晴れの日“との出会い
これまでデザイナーとして奮闘してきた久保田さんには現在の事業へと繋がる大きな出会いがあった。「当初はレディースのファッションラインでアクセサリーやバッグ、一点物の洋服を作っていて、その時にインスタレーション※用に飾るドレスを作ったのが初めて作ったドレスでした。ある日、そのドレスを見た方が『私、結婚式でこのドレスを着たいです』と仰ってくださって本当に驚きました。そのあとも新郎新婦さまのご厚意で式当日のフィッティングに入らせていただき、お支度が終わった後にパーティーにも参加させていただくことができました。初めて作ったドレスを花嫁さまに着ていただけて、皆さんに祝福されている姿を見ることができたことが1番印象的な仕事であり、今の私が形成されるきっかけとなったとても重要な出会いでした」。
※展示空間を使った作品の意
たくさんの“晴れの日”を見届けていきたい
Rosey Aphrodinaでは、ドレスの製作だけではなく久保田さんトータルプロデュースのフォトプランも展開している。「作ったドレスを着ていただいている姿を見たい、喜んでくださっている顔を見たいという思いから自社のフォトプランを立ち上げました。デザイナーとして直接幸せが溢れる場所に立ち会えることが本当に幸せで、ここに私が“晴れの日”に携わる理由が全てつまっています」。
ドレスのデザインから“晴れの日”プロデュースまでをおこなう久保田さんには未来に繋がる大きな夢がある。「ウエディングから始まって大切なご家族が増えて、そのお子さまの成長を一緒に見守りながら関わらせていただくのが、私の大きな夢のひとつです。ウエディングドレスを着てくださった花嫁さまのお子さまのウエディングドレスを作ることを目標にこれからも皆さんの“晴れの日”に寄り添っていきたいです」と、にこやかにお話ししてくださった久保田さん。これからも素敵なドレスとともにたくさんの“晴れの日“を彩っていかれることだろう。