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世界とつながる、世界への第一歩【モイッカインターナショナルスクール】

 国際教育や英語力への関心から、幼児期から英語に触れることができるインターナショナルスクールのニーズが全国的に高まっている。今回は、西尾市内でインターナショナル型の保育園・学童保育“Moikka International School(モイッカインターナショナルスクール)”を運営する株式会社nieuw begin代表の杝(もくめ)春奈さんにお話を伺った。






 “Moikka International School(以下:MIS)”は、1~5歳児を対象としたプリスクールと小学生を対象とした学童保育、2つの要素を持ち合わせたインターナショナルスクールとして2023年4月に開校した。「“moikka”はフィンランド語で、『やぁ』『じゃあね』といった親しい間柄で交わされるあいさつ言葉で、子どもたちが自然に集う、身近な居場所という想いを込めています。本校は単に英語を教えることを目的にしている場所ではなく、いかに子どもたちの外国人や言語に対する心理フィルターを下げていくかをビジョンの1つに掲げています」。グローバルスタッフが在中しているため色々な国の文化や英語の発音に触れられることはもちろんのこと、旅行代理店を通して海外からの留学生の受け入れをおこなっているため同年代の留学生と触れ合うことができるのがMISの特徴の1つである。実際伺った際も園の中ではいろいろな言語が飛び交っており、温かい雰囲気の中で子どもたちが多言語に触れ合っている姿がとても新鮮に感じられた。





 笑顔で溢れた賑やかな園内は、午後からは学童保育の子どもたちも加わりよりにぎやかになる。MISの学童保育では、韓国語に触れられるドローンスポーツ、フランス語に触れられるサッカー教室などに加え、探究学習やお仕事体験がカリキュラムとして組み込まれているため、学童保育としての観点以外に習い事として通うことも可能。「子どもたちが今興味を持っていることを全力でサポートをし、その興味をもっと引き出せるようなカリキュラム作りを心掛けています。お仕事体験では、子どもたちの『やってみたい!』に対して私たちが協力してくださる事業者さんを1から探します。お仕事体験での学びは子供たちの将来の夢にも繋がると思いますし、その想いを理解し協力してくださる地域の事業者の方々がいらっしゃることにとても感謝しています」。グローバル教育(英語)とローカル(地域での体験)を掛け合わせたグローカルな教育を進めていくことで子どもたちがより身近に英語や地域と触れ合う環境が自然と生まれ、探究型学習からは学ぶことへの好奇心が育まれるとにこやかに語る杝さん。






 MISでは現在おこなっている留学児童の受け入れに加え、来年度より新しい取り組みをおこなっていくという。「大手企業と連携し、さまざまな環境で育ってきたカンボジアの子どもたちを本校に留学できるプログラムを作成中です。そしてもう1つ、海外の学校とシスタースクール提携をおこない年間を通して海外の子どもたちと通園している子どもたちが本校で交流できるような働きかけをしていく予定です。留学生との交流を通して、英語はもちろんのこと自分の持っている当たり前が当たり前ではないということを自然と体得してほしいですし、何か対立が起きた時に自分の軸をしっかり持って解決に導いていく力を養ってもらいたいですね」。

 杝さんには、今後に向けた大きな目標があると言う。「MISをボーディングスクール(全寮制の学校)として国際的な学位を取得できるスクールにしていきたいと思っています。幼稚園~小学校卒業までオールイングリッシュ、多宗教、多文化、多様性の中で学ぶことができる場所作りをしていきたいです。決められた枠の中で学ぶことに生きづらさを感じる子どもたち、コンプレックスに悩んでいる子供たち、子どもたち一人ひとりに寄り添い、いろいろな価値観を認め合えるスクールにしていきたいですね」。異なる文化や価値観に触れ合いながら成長できるMoikka International School。ここでの学びが子供たちの未来を大きく広げていくことだろう。



株式会社nieuw begin(Moikka International School)

西尾市錦城町133番地
TEL:0563-65-5858

https://www.nieuwbegin.co.jp