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地元に根ざし、進化を続ける―【旬魚食彩だるま】

東幡豆町で44年続く老舗寿司店「旬魚食彩だるま」。寿司を中心に、旬の魚を使った料理を楽しめるお店ですが、近年は“寿司屋がつくる本格ラーメン”が人気を集めています。
店を切り盛りするのは、若大将・牧野勝吾さん。高校卒業後に名古屋で修行を積み、14年前に地元へ戻り、実家の寿司店に入りました。「もともとお酒の肴を作るのが好きで、干物や塩辛など“つまみ”をいろいろ工夫してきました。そんな中で、商工会の仲間との会話をきっかけにラーメン作りを始めたんです。」と牧野さん。最初はお酒を飲んだ後の〆として提供していたラーメンでしたが、口コミやSNS、テレビ出演等をきっかけに評判が広がり、今では家族連れや遠方からのお客さんも訪れるようになりました。
ラーメンは塩・醤油・味噌・担々麺・鶏白湯など種類豊富。その中でも1番人気は塩ラーメン。塩ラーメンに次いで人気がある醤油ラーメンは「昔食べたような、懐かしい味がする」とご年配の方からも評判です。寿司屋ならではの鰹出汁をベースにしたスープは、どこか上品で奥深い味わい。さらに、レバニラや麻婆豆腐といった一品料理、居酒屋時代に培ったスイーツまで幅広く提供しています。


「お客さんが食べたいものを形にするのが楽しい。」と話す牧野さん。現在は、チャーシューを使った酢豚や新しいまぜそばの開発にも挑戦中です。寿司とラーメン、そしてお酒の肴まで――老舗の枠にとらわれない挑戦が地域に新しい食の楽しみを届けています。
