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西尾のまちなかに新しい風吹く【沖縄そばと酒処 カヌシャ】

人とのつながりに感謝してこだわりの沖縄そばと楽しい時間を提供します



西尾のまちなかに沖縄そばとお酒が楽しめる新店舗がオープンした。
「沖縄そばと酒処 カヌシャ」
店主の牧さん夫妻は、仕事をする傍ら沖縄そばのキッチンカー「結まぁる」で約2年間の営業を経て、ついに店舗出店の夢を叶えた。沖縄県出身の妻・梢さんと西尾市出身の夫・斉史さんがつくるこだわりの沖縄そばを味わえる。


牧夫妻は1年程前から西尾市の中心市街地活性化事業の一つ「まちなかにぎわいパートナー事業」に参加し、駅東広場でキッチンカーイベント「西尾赤ちょうちん広場」を精力的に開催。キッチンカーを始めた頃からいつかは店舗を構えたいと考えていたが、幼少期を西尾のまちなかで過ごした斉史さんは、次第にまちなかに出店して自分たちでまちを盛り上げたいという気持ちが強くなったという。
市の担当者や商工会議所、まちの人に相談し、つながりが広がっていく中でもともと居酒屋「山小屋」だった現店舗のオーナーと巡り合った。不動産市場には出ていなかった物件だが、牧夫妻のまちなかを盛り上げたいという想いがオーナーに届き、「若い人がまちを盛り上げたいというのなら」とお店を借りるに至った。


牧夫妻は、様々な人との良い縁があったからここまで来られたと語る。
「キッチンカー時代から様々な人と知り合い、支えてもらって、今がある。店名の『カヌシャ』は、沖縄民謡の一節に『カヌシャマヨー』というのがあって、意味は愛する人とか美しい人なんですが、音は神様や感謝とも聞こえて、いいなあと思って作った言葉。
結まぁるからはじまったいろんな縁に感謝する、このお店からまた良い縁が広がっていく、そういうお店にしたいという意味がこもっています。」
※沖縄方言でゆいまーるは助け合い、共同作業などの意。
若い方や女性にも沖縄そばを食べに来てほしいと、内装はモダンでおしゃれな雰囲気が漂う。しかし外観や天井に旧店舗の名残が見られるのは、地域に愛された旧店舗のお客さんが訪れた際、思い出話に花を咲かせてもらいたいとの思いから。牧夫妻の人柄の良さもこの店の魅力の一つだ。


提供する沖縄そばの特徴は、なんといっても店舗2階で作る自家製麺。西尾産小麦「きぬあかり」100%で作られた自慢の麺だ。市内の小麦農家から「西尾の小麦は有名だが、地元ではあまり使われていないのが残念だ」と話を聞き、牧夫妻はきぬあかりを使った麺の開発を決意したという。きぬあかりはもともとうどんに使われる品種であり、沖縄そばの麺にするのは前代未聞の挑戦だったというが、試行錯誤を繰り返し、絶妙な配合を見つけ出しついに麺が完成。
小麦の味に負けないようスープも改良され、ここでしか食べられない美味しい沖縄そばが西尾に生まれた。器は全て一点一点手作りの久米島のやちむん(沖縄方言で焼き物の意)を使用し、料理の美味しさを引き立てている。

人とのつながりを大切にする夫妻がつくった素敵なお店。ここにしかないこだわりの沖縄そばをぜひご賞味あれ。



【9/1追記】
8月11日からは“酒処”として居酒屋スタイルでの夜営業もスタート。料理はジーマミー豆腐やミミガー、もずく天、ゴーヤチャンプルーなど沖縄を感じるものばかり。お酒は定番のオリオンビールにはじまり、「泡盛が苦手な方でも美味しく頂けるお酒を置いている」という店主厳選の泡盛がずらりと並ぶ。初めての方も、店主が好みに合わせておすすめの銘柄や飲み方を提案してくれるので、気軽に声を掛けてみてほしい。美味しいお酒を楽しく飲んで、締めにはやっぱり沖縄そばをどうぞ。



沖縄そばと酒処 カヌシャ

西尾市南旭町5-1
tel:0563-77-7741

11:00~15:00(14:30 L.O.)
18:00~23:00(22:30 L.O.)
月・火定休日 ※夜は当面金・土のみ営業